公益財団法人ミダス財団は、「子どもの体験コンソーシアム」を立ち上げ、会員組織向けに、会員同士の学び合いや知見の共有を目的として、勉強会を開催しています。3月10日に、第1回となる勉強会をオンラインで実施しました。

「体験保障」について考えるというテーマで講義や対談を通じて議論を行いました。はじめに、樋口拓氏(独立行政法人 国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センター 副センター長)より、子どもの体験活動に関する研究成果をもとに講義が行われました。子どもの頃の多様な体験は、非認知能力の形成や社会性の発達など、子どもの成長にさまざまな影響を与えることが指摘されています。一方で、家庭環境などによって体験機会に差が生じている可能性についても共有されました。
続いて、李炯植氏(認定NPO法人 Learning for All 代表理事)と安部敏樹氏(株式会社Ridilover 代表/一般社団法人リディラバ 代表)による対談が行われました。研究結果や現場での経験を踏まえながら、「体験保障」という考え方をどのように捉えるかについて意見交換が行われました。
対談では、差を追いかけても子ども全体を捉えた議論にならないため「子どもの体験を考える際に、格差に注目するよりも、保障すべき体験」を考える必要性が提起されました。また、「体験の供給側」の課題をどのように解消していくか、さらに体験によるアウトカムをどのように捉え、測定していくかといった点についても議論が行われました。

後半では参加者によるグループディスカッションを行い、それぞれの団体の活動内容や現場で感じている課題について共有しました。全体共有でも活発な意見交換が続き、「体験保障」というテーマについて多角的に考える機会となりました。
子どもの体験コンソーシアムでは、今後も勉強会や調査研究などを通じて、子どもの体験機会の拡充と社会への提案につなげていくことを目指します。是非ご期待ください。
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